11/14/2006

中国的RMTの驚愕

インターネット上でRPGゲームやポータルゲームに参加するために使うお金、バーチャル貨幣の売買がいまや日本でも問題になっている。RMT(Real Money Trading)というこの珍商売は、一説によると日中両国間だけで毎月5,000万円以上の取引が行われている。

通常は、人件費の安い中国で人を雇い、日本で流行っているゲームに参加し、勝ったバーチャル貨幣を日本の業者に売るという流れ。

日本の業者はというと、忙しいサラリーマンや、学生ゲーマーにそれらを小売するのだ。なぜその需要があるのかと言うと、忙しい人は、そのゲームに参加しても、時間が中々取れないため、ランクの上達が遅く、せっかくゲームに参加しても、バーチャルの世界で苛められ立場に立たされるのだ。

この状況を変えるためにはそうだ、お金だ。お金でバーチャル貨幣を買い、ゲームの中で装備や元気をいっぱい身に付け、そしてゲームの中で注目の的に――ちょっと悲しいかな。

ともあれ、インターネットゲームは中国国内でも絶好調だ。

さすがは人口の多い中国大陸、現在もっとも人気のあるコミュニティサイトTencentの加入者は2億人以上、元々このサイト内でのゲームや各種のサービスの支払いに使われるバーチャル貨幣の取引にはなんと1億人が参加している。

その名も「Q幣」、この会社のIMツールソフトQQに由来する。取引の量が膨大なため、ついには中国中央銀行に当たる中国人民銀行が調査に乗り出す始末に。(右側で失恋の自棄酒を飲んでいるのはQQのキャラクター)

何故なら、「Q幣」はTencentサイトの内部での流通に止まらず、ネット上での様々な品物売買の支払いに使われている。

取引の量の膨大さもさることながら、相場の変動の恣意性もあり、これは確実に人民元の貨幣地位を動揺しているのだと中国の専門家はいう。

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