11/18/2006

『微笑む兄弟よ』 by 撒韬

続けて微笑みを学習しよう
この世界でもっとも深い言葉を
出あった見知らぬ人を 全て兄弟と見なせよう

紺碧の下で裸麦は金色に輝き
村の入り口の白樺は落日の中
風を以って 柔らかい汗を拭きぬく

夜は松明と休息のもの
若かったら 愛を歌い上げよう
微かに映る山影と伴に

こんな広大な静寂の中
例え先知であっても なにを捧げられよう
怒り 赤い血 全ての無意味な代償
草原に浸み込んで
雨後の馬群の餌になる

飛翔する者も滑走中の者も
耕作する者も洞窟を掘る者も
微笑む兄弟であるべき
一緒に
安らぎの世界で遭遇し
共に座り 道路と橋に立つ風見となる

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