11/14/2006

北朝鮮特集――『金正日語録』

嘗て小生が住んでいた、かの中国にも、『毛主席語録』なるものが存在していた。この語録が人々の日常生活に与える影響は自由な社会に住む皆さんにはピンと来ないに違いない。

その独裁者が日々適当に言っている戯言が、十戒のような、法律のような絶対たるものなのだ。

如何にも馬鹿馬鹿しくでも、それにしたがって生活しなければ行けない国民はとても哀れだ。

それでは中国のBBS 上で公開された珠玉の数々、「金正日語録」をどうぞ。


「節約は生産である。」 ――ならどんなに楽か。

「外交とはオウレンを食いながらでも笑っていないと行けない交際活動である。」 ――そうか、全部うそだね。

「意志の強い人にとって、不可能という言葉はない。あるとしても、朝鮮語ではない。」 ――こんな精神論はどんな国でも狂っていた時期には似たり寄ったりだな。

「人生観の基本と核心は首領に対する忠誠である、人生の本当の価値と幸せもここにある。」 ――かなり身勝手だね。

「首領に対する忠誠は、信念として、良心として、道徳として、生活として現実化しなければならない。」 ――つまり洗脳だね。

「忠臣も奸臣も身辺にいる。」 ――そいつはだれだ?

「若者の職場には歌や踊りがないとだめだ。歌と踊りのある仕事場に初めて革新がありえる。」 ――仕事って、いいね。

「歌と踊りのない生活と青春は、花の香りのと生気のない花に等しい。」 ――うん。だから喜び組だな。

「共産主義者の人生は闘争から始まり、闘争で終わる。」 ――お前にはいいけど、道連れが可哀相。

「首領は国家と民族の運命であり、全ての幸福の象徴だ。」 ――だとすれば、その逆もありえる。

「革命は首領の指導の下で前進し、首領の懐の中にいて、人民は初めて本当の生活を過ごす事が出来る。」 ――全く意味不明、なにをいってんの。

「偉大の首領と偉大の党が偉大な人民を創造する。」 ――それって、魂を注入するってこと?

「高明な首領の指導がなければ、群衆は脳のない肉体に過ぎない。」 ――なんだ、北朝鮮の国民は皆、ゾンビか?

「卓越した首領がいなければ、人民が親のない孤児である。」 ――でも皆、お前から「親離れ」したいのはなぜ?

「首領の幸せがあれば、必然的に人民の幸せがある。」 ――こりゃ論より証拠だね。

「思想が全てを決定する。」 ――超マジックの始まりだ。

「思想も、技術も、文化もチュチェ思想の要求に従わなければならない。」 ――ならチュチェ思想以外に何も必要ないじゃないの?

「愛国はチュチェであり、チュチェは愛国である。」 ――なんかの呪文みたいだな。

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