11/15/2006

チベットの民 信仰の民


世界は化石燃料を巡って今日も争う、
ダライ・ラマの民は今日も笑っている。
去る9月30日、幼い子供9名を含むチベット人70名は、
信仰の的、ダライ・ラマの元へ向かった。
ネパール国境に接する6,000メートル級のヒマラヤ山脈の峡谷の中で、
彼らは中国国境守備隊の無差別的な銃撃を受け、
18歳になる尼が命を失った。
負傷者も数人出し、後にもう一人が亡くなり、10人以上が逮捕された。
Give me liberty or give me death.
一行は黙々と国境を超え、自由と信仰へ旅立った。


山々の向こうには自由がある。

(友人からネット越しに届いた写真)

賭博特別区

広東省のシンセイという町は、日本人の方々にも馴染み深い経済特別区であり、経済改革の経験を積むためという名目で、昔から中央政府から様々な優遇措置を受けてきた。

基本的に、1980年代から始まった中国政府による経済改革の本質は、早期において、完全な放任と無作為そのものだと言っても過言ではない。

特に1989年の六・四事件後は、北京での凶行を人々の記憶から消し去るために、鄧小平自らが経済特区と指定していたシンセンに赴け、「発展こそは道理だ」と拍車を掛け、それまでイデオロギー重視の「社会主義国」である中国は、ブレーキが外されたように、血みどろな資本主義初期段階に猪突猛進して行った。

法律と金融システムの欠落した状況の中、「「経済改革」という大義名分の下で、欲だけが横行し、中国の「社会主義性」は瞬く間に瓦解し、どこから見ても、この国は猛烈な勢いで麻薬や売春、ギャンブルが横行する、腐りきった「資本主義国」に変貌を遂げている。

この過程の中で人々が得た最大な教訓は、「やったもの勝ち」ということに違いない。なにしろ、経済改革には、往々にしてルールがないだけでなく、むしろそのルールを壊すことが改革になるというのが真実だ。

実社会でさえ法律の規定が曖昧なので、インターネット上はなお更である。中国政府は、反政府言論や、共産党批判に対しては努力惜しまず封鎖やら、検閲やら厳しくやっており、巨額の予算を掛けて、悪名高いGFWまで作り上げたが、ポルノや賭博に対しての管制は見せしめ程度の検挙に止まっており、実状は非常に甘いのである。

ところで、今回台湾「中央報」が報じたネットギャンブルの胴元は、そこらへんのチンピラや悪党ではないのだ。それはなんと、広東電信管轄下のシンセン電信そのものである。 日本で言うならばNTT東日本の横浜支社が独断でネットギャンブルをやっているような事柄だ。

シンセン電信は「中国游戏中心」(中国ゲームセンター)なるネットゲームサイトを運営しており、そのゲームの中で使う擬似貨幣の発行、両替を取り扱っているのだ。こうした業務は全て堂々と各営業窓口で行われているのである。ゲームの参加者は、ブラックジャークなどの博打に参加し、一回の掛け金はというと、多い時には、一人20万人民元(300万円)というから驚くものである。

このシンセン電信のギャンブル疑惑は今のところ、報道されただけで、なにも処分を受けていない。さすがはシンセン特別区、なんでもありの奇跡な街。

11/14/2006

北朝鮮特集――『金正日語録』

嘗て小生が住んでいた、かの中国にも、『毛主席語録』なるものが存在していた。この語録が人々の日常生活に与える影響は自由な社会に住む皆さんにはピンと来ないに違いない。

その独裁者が日々適当に言っている戯言が、十戒のような、法律のような絶対たるものなのだ。

如何にも馬鹿馬鹿しくでも、それにしたがって生活しなければ行けない国民はとても哀れだ。

それでは中国のBBS 上で公開された珠玉の数々、「金正日語録」をどうぞ。


「節約は生産である。」 ――ならどんなに楽か。

「外交とはオウレンを食いながらでも笑っていないと行けない交際活動である。」 ――そうか、全部うそだね。

「意志の強い人にとって、不可能という言葉はない。あるとしても、朝鮮語ではない。」 ――こんな精神論はどんな国でも狂っていた時期には似たり寄ったりだな。

「人生観の基本と核心は首領に対する忠誠である、人生の本当の価値と幸せもここにある。」 ――かなり身勝手だね。

「首領に対する忠誠は、信念として、良心として、道徳として、生活として現実化しなければならない。」 ――つまり洗脳だね。

「忠臣も奸臣も身辺にいる。」 ――そいつはだれだ?

「若者の職場には歌や踊りがないとだめだ。歌と踊りのある仕事場に初めて革新がありえる。」 ――仕事って、いいね。

「歌と踊りのない生活と青春は、花の香りのと生気のない花に等しい。」 ――うん。だから喜び組だな。

「共産主義者の人生は闘争から始まり、闘争で終わる。」 ――お前にはいいけど、道連れが可哀相。

「首領は国家と民族の運命であり、全ての幸福の象徴だ。」 ――だとすれば、その逆もありえる。

「革命は首領の指導の下で前進し、首領の懐の中にいて、人民は初めて本当の生活を過ごす事が出来る。」 ――全く意味不明、なにをいってんの。

「偉大の首領と偉大の党が偉大な人民を創造する。」 ――それって、魂を注入するってこと?

「高明な首領の指導がなければ、群衆は脳のない肉体に過ぎない。」 ――なんだ、北朝鮮の国民は皆、ゾンビか?

「卓越した首領がいなければ、人民が親のない孤児である。」 ――でも皆、お前から「親離れ」したいのはなぜ?

「首領の幸せがあれば、必然的に人民の幸せがある。」 ――こりゃ論より証拠だね。

「思想が全てを決定する。」 ――超マジックの始まりだ。

「思想も、技術も、文化もチュチェ思想の要求に従わなければならない。」 ――ならチュチェ思想以外に何も必要ないじゃないの?

「愛国はチュチェであり、チュチェは愛国である。」 ――なんかの呪文みたいだな。

中国的RMTの驚愕

インターネット上でRPGゲームやポータルゲームに参加するために使うお金、バーチャル貨幣の売買がいまや日本でも問題になっている。RMT(Real Money Trading)というこの珍商売は、一説によると日中両国間だけで毎月5,000万円以上の取引が行われている。

通常は、人件費の安い中国で人を雇い、日本で流行っているゲームに参加し、勝ったバーチャル貨幣を日本の業者に売るという流れ。

日本の業者はというと、忙しいサラリーマンや、学生ゲーマーにそれらを小売するのだ。なぜその需要があるのかと言うと、忙しい人は、そのゲームに参加しても、時間が中々取れないため、ランクの上達が遅く、せっかくゲームに参加しても、バーチャルの世界で苛められ立場に立たされるのだ。

この状況を変えるためにはそうだ、お金だ。お金でバーチャル貨幣を買い、ゲームの中で装備や元気をいっぱい身に付け、そしてゲームの中で注目の的に――ちょっと悲しいかな。

ともあれ、インターネットゲームは中国国内でも絶好調だ。

さすがは人口の多い中国大陸、現在もっとも人気のあるコミュニティサイトTencentの加入者は2億人以上、元々このサイト内でのゲームや各種のサービスの支払いに使われるバーチャル貨幣の取引にはなんと1億人が参加している。

その名も「Q幣」、この会社のIMツールソフトQQに由来する。取引の量が膨大なため、ついには中国中央銀行に当たる中国人民銀行が調査に乗り出す始末に。(右側で失恋の自棄酒を飲んでいるのはQQのキャラクター)

何故なら、「Q幣」はTencentサイトの内部での流通に止まらず、ネット上での様々な品物売買の支払いに使われている。

取引の量の膨大さもさることながら、相場の変動の恣意性もあり、これは確実に人民元の貨幣地位を動揺しているのだと中国の専門家はいう。

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