12/28/2006

地震でネット障害、そしてブロガーたちは

台湾南部の地震による海底ケーブルの損傷で、台湾や中国をはじめとするアジア各国で27日、国際電話やインターネットがつながりにくくなるなどの影響が出た。

台湾の中央通信が通信会社の中華電信の話として伝えたところによると、主要な4つの国際海底ケーブルのうち2つは使用不能の状態。同日午前の段階で台湾からの電話がつながる率は米国向けが40%、日本が10%、中国大陸が10-15%にとどまっている。中華電信はケーブル修復に2、3週間かかるとしている。

韓国では回線障害の影響で、国内のシティバンクとHSBCで現金自動預払機(ATM)、ネットバンキングの機能がまひ。韓国外換銀行と国民銀行でも、ソウルの本店と中国やオーストラリアなどにある支店の通信に障害が発生した。

香港では域外への電話などがほとんどつながらなくなり、インターネットを使った株取引に影響が出た。北京市内の大学講師(29)は「朝からネット検索がまったくできなくなった」と語った。

ベトナムに駐在するホンダベトナムの社員は「日本との直接回線を使用しているテレビ会議ができず、28日に延期になった」と話した。(共同)

このニュースに一番敏感なのは、やはり日ごろ活躍しているブロガーたちだった。

海外サイトへのアクセスが中断してすぐに、中国政府によるGFWの強化、ないしはテストだという憶測が流れた。

中国で活躍するアメリカ人ブロガーは故障中の第一声に:No panic, it is not the internet censor who stops you from viewing your favorite websites this morning, but most likely yesterday's earthquake near to Taiwan.とある。やはり最初は疑っていたのだ。

和菜頭は、この故障をSARSの逆バージョンと捉え、SARSは人々を実生活からネット社会へ追う込み、今回はネットから離れて、実社会へ入り込む隙を与えてくれたと評する一方、Sinaネットが人々にProxyサーバーの使い方を教えることに喜んだ。なぜなら、Proxyは平常時、ネット検閲の回避には有効なのである。

何事も笑い飛ばそうとする王小峰は相変わらず皮肉たっぷりだ。彼が曰く「何事も慣れなんだ。今のうちに所管部門が外へのアクセスを遮断すればいいのに、折角のチャンスだ。きっとそのうちに皆は慣れる。」と。

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